クレーンゲームの景品の獲得率を上げるために避けては通れない関門はいくつもありますが、この記事では「景品の重心」について語っていきたいと思います!
- 重心が大事な理由
- 重心の見極め方
- 悪質な重心隠しの一例
などをクレーンゲームを始めたばかりの方でも絶対に理解できるようにできるかぎり詳しく語っていますので、興味のある方はぜひ参考にしていってください!
ちなみにですね、この記事では重心に対する理解を深める目的で、遊び方は基本的に「橋渡し」「平行棒」「箱物景品」に統一して話を進めさせてもらっています。

解説中にコロコロ場が変わっても訳わからなくなるからな。ぬいぐるみなど、他の景品種でも基本的な考え方としては同じなので、その点だけはどうかご了承願いたい…。
では本題へ入っていきましょう!
クレーンゲームで景品の重心が大事な理由
先に答えを書いちゃいますが、クレーンゲームで景品の重心が大事な理由は「昨今のクレーンゲーム自体がいかに景品の重心をうまく扱うかというバランス重視のゲーム性になっているから」です!

重心を制する者はクレーンゲームを制す。
とまではいいませんが、少なくとも重心問題が分かっている人とそうでない人の景品獲得までの投資額に大きな差が出るのは間違いありません。
僕は今現在クレーンゲーム歴20年ほどの三十路半のおっさんですが、幼少期のころに父にクレーンゲームで景品を取ってもらっていたころは間違いなく「真ん中を狙って持ち上げて取るのがクレーンゲーム」でした。
なのに今だと持ち上がることがイレギュラー扱いされていますよね(笑)
- 向きを変えて取るのが暗黙の了解の設定(橋渡し)
- 徐々にずらしていって落とす設定(ハの字)
- 反動で落とすのが前提とされた設定(反動台)
などなど、マシン構造に大きな変化はないのに、どう考えてもゲーム性自体はかなり変わっています。

そんな景品の置き方が大半を占める環境で、果たして両者は同じ遊びだと言えるのか?
当然答えは”違う遊び”だとなりますよね。笑
理由は言わずもがな「昨今のクレーンゲームは徐々にずらして取るのが基本」だからです…!
突然ですが、ここで具体例をひとつ。
よくあるクレーンゲームの設定の橋渡しに、2つの重りの重さが超極端に違うダンベルを置いてみました。笑

?この重量差はさすがにダンベルが立つのでは?
それはいいんです、たとえ話なので(笑)
この状況で「どう動くかは問わず、とにかく1プレイでダンベルを大きく動かせたほうが勝ち」というゲームをした場合、どう狙うにせよ重心は奥にあるので軽い1グラム側を狙う人が圧倒的に多いはずです。
そうしたほうが勝てる確率は絶対に高いですからね!
では次は、橋渡しの上にある物体をダンベルから箱物の景品に戻し、重さも現実的な質量に変えて考えてみましょう!
この状況でさっきのダンベルと同じ遊びをしたらどうでしょうか?

無論「軽い部分が動きやすい」はずゆえ、手前を狙うのがセオリーでは?
そうです!
仮に両アームの強さがまったく同じ場合、当然狙うべき場所は手前になりますね!
次はもっと細かく重さを変え、さらには狙う場所まで指定してみましょう!
緑の×を右アームで狙った場合と青の×を左アームで狙った場合、どちらのほうが動く幅が大きい可能性が高いでしょうか?
もう多くの方がお分かりだと思いますが、緑の×のほうがきっと大きな動きをするはずですよね!
僕も実際にこの質量差でクレーンゲームをしたわけではありませんので厳密には変わってくるかもしれないですが、経験上おおよその結果としてはこのくらいの差は全然出るかと思います!↓↓
↓緑の×を右アームで…↓
↓青の×を左アームで…↓
今のクレーンゲームって重心問題ひとつで、たった1プレイでこれだけの差がつくものなんです。
この差が昨今のクレーンゲームに重心が大事な理由そのもの!
②の部分だけ極端に重いことにいち早く気付ける人はドンドン景品に動きを与えられるはずです!
そして、逆に②だけ重いことを知らずにずっと頑なに②付近を狙い続ける人は、景品がバランスを崩すときまで本当に微々たる動きしか加えられません。
どちらのほうが早く景品を取れる可能性が高いか。
言うまでもなく、重心差が分かっている人のほうが早く取れる可能性は高いですよね!
重心の見極め方
さて、重心の重要性を説いたところで次は「いかにして重心差を見極めるか」という問題に入ります!
クレーンゲームの景品で重心を見極めるためにはいろいろな選択肢がありますが、まず取るべき行動としておすすめしたいのは「ド真ん中狙い」「とりあえずどこか四隅を狙ってみる」の2つです!
ひとつずつ、実例を用いつつ解説していきましょう!
ド真ん中狙いをしてみる!
こういう風に持ち上がる可能性もゼロではないですが、基本的には持ち上がらないようにアームが調整されている、あるいはド真ん中狙いでは持ち上がらない重心になっていることが大半です!
下に、ド真ん中狙いに成功した場合の結果、およびその結果から推測できることを表にしてみました!
持ち上がった | 両アームの強度が同じ or 重心が真ん中付近にある |
一旦持ち上がったけど手前(奥)から落ちた | 先に落ちた側がやや重い可能性がある |
右(左)側だけ浮いた | 浮いた側が軽い or 浮いた側のアームが強い |
右(左)側面を下に90度転がって立った | |
手前に起き上がって戻った(立った) | 奥側に重心が寄っている可能性が高い |
奥に起き上がって戻った(立った) | 手前側に重心が寄っている可能性が高い |
1回のド真ん中狙いで「アーム強度差か重心差かは簡単には見抜けない」という問題こそありますが、どちらにせよその後にどう狙ったほうが景品が動きやすいかというのは見抜けます!
1行目「持ち上がった」は重心ド真ん中の可能性大なので飛ばしますが、ひとつずつ深掘りしていきましょう!
まず表2行目の「一旦持ち上がったけど手前(奥)から先に落ちた」とき。
この場合、手前・奥どちらか片方が重いことでアームの上でバランスを保てずに落ちた可能性が非常に高いですし、先に落ちたほうが重いという仮説が立てやすいです!
仮に奥から落ちたとき、「横移動はド真ん中狙いのまま、縦移動で真ん中より少し奥を狙う」というプレイをして完全に持ち上がると重心は真ん中より少し奥だったと結論付けられますよね!
それがわかってしまえばそのまま持ち上げて狙っていくのもアリですし、重い奥側ではなく手前の左右どちらかの隅を狙って斜めに動かし、「縦ハメ」「横ハメ」に持っていくという方法も取れます!


5.6行目の「手前(奥)に起き上がって戻った(立った)」も理屈は似てますね!
この場合も浮かなかったほうに重心が寄っている可能性が高いと安易に推測できるため、浮かなかったほうを避けて狙ってば斜めには少ないプレイ回数で持っていける可能性は高いです!
ちなみに立った状態から狙うのはけっこうな高等技術が必要になってくることが多いので、1度元の状態に戻してもらったほうが良いかと思います。
あと、これは頭でっかちなぬいぐるみでもよくあることです!
あのタイプの景品は見た目で頭が極端すぎるほど重たいというのが分かりますが、「頭を狙うとビクともしない」「足を狙うと頭以外だけ浮いて元に戻る」というのとこれは理屈上は同じ理由でその現象が起きています。
そして上2つの具体例とはちょっと理屈が変わってくるのが3.4行目の「右(左)側だけ浮いた」「右(左)側面を下に90度転がった」です。
浮くだけ・90度転がったのどちらにせよ浮いた側が軽いと結論付けてしまいそうですが、このパターンには…
- 浮いた側が軽い
- 浮いた側のアームだけ極端に強い
という2パターンが考えられます。
いずれにせよ浮く側を狙ったほうが大きな動きを与えられる可能性は高いのですが、こうなった場合だけは一概に重心問題でそうなっていると言えない可能性は高まりますね。
とりあえずどこか四隅を狙ってみる!

どこかってどこすか…?
って感じでしょうが、ちゃんと具体例を使って説明しますのでひとまず”どこか”でお願いします!笑
下記図は、なぜ重心が重要なのかを解説したところでも使用した図と同じものです↓↓
この場合、動きが大きくなる可能性が高いのは左アームで青の×より右アームで緑の×と先ほどは書きましたよね!
あらかじめ重心がわかっている状態でのこの問いでしたが、実はわかっておらずとも四隅のどこかにとりあえずアームを降ろせば、だいたいの重心(アームの強弱)は見抜けるんです!
仮に、重心が左奥に寄っていることを知らない状態で青の×に左アームを降ろしたとしましょう!
結果は先ほどもお見せしたようにおそらくほんのちょっとしか動かない可能性が高いです。

ここで②付近は重い?(左アームが弱い?)という仮説を立てるのだ。
そう仮説を立てると、プレイ回数を無駄にしないためにも次は右アームを使って右側を狙いたいですよね!
そしてこのとき、狙うべきは奥側に重心が寄っている可能性があるので右手前(緑の×)ということになります。
これで大きく動けば万々歳!
重心がどこであろうとこの考え方自体は変わりませんので、覚えておくときっといつか役に立つはずです!
ちなみに最初に狙う場所を見極めるコツですが、置き方・景品の重心の位置にはもはや無限のパターンがあるので、こればかりはその設置をした人以外誰にも解説できない神のみぞ知る部分となります。笑
どれだけクレーンゲームが上手い人でもノーヒントではまずは自分で探りを入れるしかないため、平行棒の橋渡し(箱もの景品)なら、ここで説明したような初手で外したら対角の角狙いと覚えておくのがいうのがおすすめです!
もし四隅全部を狙ってみてすべて全然動かないときは…

そんな〇ソ店でクレーンゲームはするでない!
です(笑)
重心隠しの具体例と対抗策!
最後に重心隠しとその対抗策を少しばかりご紹介しておきます!
すべての状況下で当てはまるとまでは言えませんが、こんなこともあるよという参考適度に覚えておくといつか活きることはあるはずです!
初期位置なのに箱の位置・向きがおかしい
- 箱の表裏が逆
- これで初期位置?と疑うほど左右に寄せてある
- なぜか初期位置が斜め置き
- 手前(奥)だけ極端に橋から出ている
などなど、冷静に考えてみると(?)となる意味不明な初期位置をみなさんも1度は見たことありませんか?
何故そんなことになっているのかというと、「そうしないと都合が悪いから」以外考えられません(笑)
しかもこれらは基本的に重心問題によって違和感を感じる謎の置き方をされていることが多いです。
これに関する対抗策は取れない橋渡しの特徴7選でどうやって取るか込みでかなり詳しく解説していますので、興味があれば併せてご覧ください!
ダミー景品
- 景品自体のダメージを避けられる
- 景品によって設定を変える必要がない
などのメリットもお店側としては含まれているでしょうが、ダミー景品には重心隠しの側面もあることは間違いありません。
ただ、ダミー景品を重心隠しとして使うような悪質なお店はけっこう稀で、逆にどの景品でも同じ取り方で狙える利点というのも生まれてきますので、ダミー景品=悪というイメージはそこまで持たなくても良いかもしれませんね!

ここはクラウドキャッチャーなんかがいい例だな!
というのも、クラウドキャッチャーというオンラインクレーンゲームは大半がダミー景品で設置されているんですが、同じ遊び方はほぼほぼ同じ取り方が通用しちゃうんですよね!
バレていても数年このスタイルを貫き通してくれている素晴らしいオンラインクレーンゲームなので、まだ1度も試したことがない方はぜひお試しあれ!

今なら初回特典で14枚の無料チケットがもらえるぞ!
重心を見極められれば上手い人に確実に近づける!
以上、今僕が語れるクレーンゲームの重心にまつわるアレコレでした!
僕自身が昔は重心なんか気にもせずにプレイしていた人間なので本当によくわかるのですが、クレーンゲームで重心論をある程度制すれば、間違いなく大きくレベルアップします!
ちなみにクレーンゲームが上手い人って技術的にも優れているのはもちろんなんですけど、取れない台を無駄にプレイしないという徹底ぶりがすごいです。
そして場数をたくさん踏んでいるからこそ取れない台の見極めも上手いわけですが、その見極めの一端を重心問題が担っているのも間違いありません。

この設置でここを狙って動かないだと?うん、これはもうやめよう。
というように、スパッと諦めていくのもこれまでに見てきた経験と重心を理解しているからこそ成せる業だろうなと僕は思います!
そしてこんな記事を書いている身でこれを言うのもなんですが、どれだけ図と文章で頑張って説明しても実際に動きを目の当たりにするのとは理解度の差が天と地ほどあることも重々承知しています…!
実は令和の今、クレーンゲームは無料で好きなだけ練習できちゃいますので、重心問題への理解を深めるためにもとにかく実践あるのみかと!

ではでは、今回はこの辺で!